「Z8を買ったけれど、レンズはどう揃えていけばいい?」
カメラ選びと同じくらい——いや、それ以上に悩むのが、レンズ選びかもしれません。レンズは何本もあり、それぞれ得意分野が違う。全部は買えないからこそ、「自分には何が必要か」を見極めたいですよね。
この記事では、私が実際にZ8で使っている5本のレンズを、どう使い分けているかをまとめてご紹介します。それぞれの「得意なこと」と「どんな人に向くか」を整理するので、あなたのレンズ選びの地図になれば嬉しいです。各レンズの詳しいレビューは、個別の記事にリンクしていますので、気になったものを深掘りしてください。
まず、レンズ選びの考え方
具体的なレンズの前に、選び方の大原則を一つだけ。「自分が何を撮りたいか」から逆算することです。
スペックや評判で選ぶと、使わないレンズが増えてしまいます。そうではなく、「子どもを撮りたい」「旅行で身軽にいきたい」「運動会で遠くを撮りたい」——撮りたいシーンを思い浮かべ、それに合うレンズを選ぶ。これが、後悔しないレンズ選びの基本です。それを踏まえて、私の5本を見ていきましょう。
① 万能の標準ズーム:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

まず、「最初の1本」「とりあえずこれ」という万能選手がこのレンズです。24mmの広角から120mmの中望遠まで、1本でカバー。風景もスナップも人物も、レンズを交換せずに撮れます。
こんな人に:レンズ選びに迷っている人、1本でいろいろ撮りたい人、旅行やお出かけで身軽に対応力が欲しい人。私も「今日は何を撮るか決めていない日」は、まずこれを付けます。迷ったら、これを基準にして間違いありません。
▶ 詳しくは NIKKOR Z 24-120mm f/4 S レビュー
② ワンランク上の標準ズーム:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II

「標準ズームで妥協したくない」なら、こちらの“大三元(だいさんげん)”です。①の24-120mmと同じ標準域をカバーしますが、ズーム全域で開放F値2.8と明るく、背景を大きくボカせて、暗い場所にも強いのが大きな違いです。第2世代で世界最軽量クラスの約675gとなり、ズームしても全長が変わらないインターナルズームを採用。Z8と組み合わせればAFも非常に高速で、動く子どもにもしっかり食らいつきます。
こんな人に:室内や夕方の家族を、フラッシュなしで明るくきれいに残したい人、ボケを活かして主役を際立たせたい人、動画も本格的に撮りたい人。①の24-120mm f/4 Sはズーム域が広く手頃で「これで困らない」万能選手ですが、明るさ・ボケ・暗所・動画にこだわるなら、一段上のこちらです。逆に、明確な理由がなければf/4の24-120mmで十分なことも多いので、自分が“どこまで求めるか”で選ぶのがおすすめです。
③ ボケと写りの単焦点:NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

「美しいボケ」と「写りの良さ」を求めるなら、この単焦点です。F1.8の明るさで背景が大きくボケ、被写体がふわりと際立ちます。暗い場所にも強く、子どもや家族をやわらかく撮るのに最適です。
こんな人に:子どもや家族を背景ボカして撮りたい人、写りにこだわりたい人、暗い室内でもきれいに撮りたい人。ズームできない不便さはありますが、それを補って余りある写りの良さがあります。
▶ 詳しくは NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レビュー
④ 身軽なパンケーキ:NIKKOR Z 26mm f/2.8

「とにかく気軽に持ち歩きたい」なら、この薄型パンケーキです。薄くて軽く、Z8に付けてもかさばりません。「カメラを持っていくか迷う」場面でも、これなら気軽に持ち出せます。
こんな人に:毎日カメラを持ち歩きたい人、散歩やお出かけのスナップを楽しみたい人、すでに大きいレンズを持っていて「身軽なサブ」が欲しい人。写りの最高峰ではありませんが、その気軽さが何よりの価値です。
▶ 詳しくは NIKKOR Z 26mm f/2.8 レビュー
⑤ 遠くを引き寄せる超望遠:NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR

「遠くの被写体を大きく撮りたい」なら、この超望遠ズームです。600mmまでカバーし、運動会のトラックの向こうの我が子も、木の上の野鳥も、画面いっぱいに引き寄せます。
こんな人に:運動会・発表会で我が子を大きく撮りたい親、野鳥や飛行機など遠くの被写体を撮りたい人。大きく重く、価格も安くはありませんが、「遠くを撮る」という他のレンズにはできない世界を開いてくれます。
結局、どれを選べばいい? タイプ別おすすめ
5本を見てきて、「で、自分はどれ?」と思った方へ。タイプ別に整理します。
- まず1本だけ買うなら(手頃で万能) → ①24-120mm f/4 S(失敗がない万能ズーム)
- 標準ズームで妥協したくないなら → ②24-70mm f/2.8 S II(明るさ・ボケ・暗所・動画)
- 子ども・家族をきれいに撮りたいなら → ③50mm f/1.8 S(ボケと写り)
- 毎日気軽に持ち歩きたいなら → ④26mm f/2.8(薄くて軽い)
- 運動会や野鳥を撮りたいなら → ⑤180-600mm(超望遠)
私のおすすめの揃え方は、まず万能な24-120mmで写真に慣れ、撮りたいものが見えてきたら、目的に合った2本目を足していくこと。最初から全部を揃える必要はありません。標準ズームのまま「もっと明るく、もっとボカしたい」と感じたら②の24-70mm f/2.8 S IIへステップアップ、被写体が決まってきたら③〜⑤へ——という広げ方が無理がありません。使ううちに「もっとこうしたい」が出てきたら、それがレンズを増やすサインです。
レンズは「撮りたい世界」を広げる道具
レンズが変わると、撮れる写真が変わります。それは、新しい表現や、これまで撮れなかった被写体との出会いでもあります。
ただ、大切なのは「持っているレンズの本数」ではなく、「そのレンズで何を撮るか」。1本でも、自分の撮りたいものに合っていれば、それが最高のレンズです。この記事が、あなたにとっての「その1本」を見つける手助けになれば嬉しいです。
📷 シーン別の撮り方も参考に
レンズを活かす撮り方は、子どもを可愛く撮る方法、運動会・発表会の写真で失敗しないコツ などで解説しています。あわせてどうぞ。