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Nikon Z8 長期使用レビュー|発売日に買って約3年使った本音

 

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発売日に購入したZ8を、約3年使い続けてきた本音です

Nikonユーザーが待ちに待った「Z8」。私も発表を心待ちにしていた一人で、価格に悩みながらも、2023年5月の発売直後に購入しました。
一眼レフのD750からの乗り換えです。

この記事はもともと開封直後のファーストインプレッションとして書いたものですが、それから約3年、家族写真から運動会、野鳥まで、私のメイン機として使い込んできました。

そこで今回は、購入時の率直な印象に、長く使ったからこそ分かった本音を加えた「長期使用レビュー」として、まるごと更新します。Z8が気になっている方、D750などの一眼レフからの乗り換えを迷っている方の参考になれば嬉しいです。

Nikon Z8

 

Z8とは:フラッグシップ「Z9」の小型版

Z8は、2023年5月26日に発売されたフルサイズミラーレスカメラです。
最大の特徴は、フラッグシップ機「Z9」と同等の機能・性能を、体積比で約30%小さいボディで実現していること。大きさはZ7IIとZ9の中間くらい、見た目は「Z9から縦グリップを取った形」をイメージすると近いです。

「Z9の性能は欲しいけれど、あの大きさと重さは…」とためらっていた方のための一台で、フラッグシップの性能と機動力を両立しているのが魅力です。

 

位置づけは「ハイアマチュア向け」

プロ向けのZ9と比べると、Z8は一般ユーザー向けに上手にアレンジされています。
記録メディアはCFexpress(Type B)/XQDとSDカード(UHS-II)のダブルスロット。普及しているSDカードがそのまま使えるのは助かります。
バッテリーも、Z9の大容量EN-EL18dではなく、標準的なEN-EL15cを採用。他機種との使い回しがしやすく、買い増しも比較的安価です。

また、有線ストロボ用のシンクロターミナルなど、一般ユーザーには使用機会の少ないプロ向け端子を省くことで、小型化を実現しています。「プロの道具」から「ハイアマチュアの相棒」へ、過不足なく仕立て直された印象です。

 

開封・外観チェック

ここからは、購入時の開封の様子です。私はFマウントからの乗り換えだったので、Zマウントレンズも一緒に購入しました。

一緒に購入したZ8とZマウントレンズ

Z8と付属品

 

開封したら、まず付属品の確認を。ごく稀に欠品や破損があるので、その場合はすぐ購入店舗へ連絡しましょう。
Z8には、本体のほかアクセサリーシューカバー、接眼目当て、ボディーキャップ、バッテリーEN-EL15c、チャージャー、ケーブルクリップ、ストラップ、USBケーブル、説明書・保証書が入っています。

【Nikon Z8 正面】

ボタンの多さが目立ちます。最初は押し間違えそうですが、割り当てをカスタムできるので、使い込むほど手に馴染んでいきます。左側面には外部端子類。
 

【Nikon Z8 背面】

背面はボタンとタッチパネル式の画像モニター。直感的に操作できます。右側面(グリップ側)にカードスロットがあり、CFexpressカードとSDカードを挿入します。
 

買ったら最初に設定してほしい「センサーシールド」

Z8はカスタムできる項目が膨大で、設定だけでも時間がかかります。
その中で、まず最初に設定してほしいのが「センサーシールド」です。

センサーシールドが閉じている様子

 

センサーシールドは、レンズマウント中央のセンサーを覆うシャッターのようなもので、電源OFF時に閉じる設定にしておくと、レンズ交換時のゴミ・ほこりの付着を防ぎやすくなります
設定は「MENU → セットアップメニュー」から。

なお、閉じる設定にすると電源ONから操作可能になるまでわずかに時間がかかるので、どちらを取るかはお好みで。私は屋外でレンズ交換することが多いので、閉じる設定で使っています。

 

D750と比べてどう変わった?

一眼レフD750からの乗り換えなので、同じ条件で比較してみます。

  D750 Z8
寸法(幅×高さ×奥行き) 約140.5×113×78mm 約144×118.5×83mm
重さ(バッテリー・メディア込み) 約840g 約910g
メインレンズ込みの総重量 840g+900g=約1,740g 910g+630g=約1,540g

Nikon D750

Nikon Z8

 

意外に思われるかもしれませんが、ボディ単体ではZ8のほうが少し大きく・重いのです。「ミラーレス=軽い」を期待していた私も、ここは予想外でした。
ただ、実際の運用はレンズ込み。Zマウントレンズは同クラスのFマウントより軽いことが多く、システム全体ではZ8のほうが軽くなりました

Fマウントから乗り換える方は、「ボディは少し重く、システムは軽くなる」と覚えておくとギャップがありません。

 

約3年使って分かった、Z8の本音

購入直後に感じた印象は、使い込んだ今も変わっていません。むしろ確信に変わりました。

① AFは、家族写真の歩留まりを根本から変えます。被写体検出が優秀で、動き回る子どもの瞳にスッと食いつく。D750時代に「ピントが抜けて悔しい」と感じていた場面が、ほとんどなくなりました。運動会や発表会のような一発勝負でも、安心して構えられます。

② EVF(電子ビューファインダー)は良い意味で裏切られました。正直、ミラーレスのファインダーには良い印象がなかったのですが、驚くほどきれいで自然。撮影結果に近い明るさが見えるので、露出の失敗も減りました。

③ グリップはD750とほぼ同じ感覚で握れます。Z6/Z7系から移行すると大きく感じるはずですが、その分しっかり握れる。望遠レンズとの組み合わせでも安定します。

 

約3年使って実感した、4つのこと

① バッテリーの持ちは、正直やや物足りない。
一眼レフのD750と比べると、体感で半分ほどの持ちという印象です。特に動画を撮ると減りが早いので、私にとって予備バッテリーは「あると安心」ではなく「必須」。1日しっかり撮る日は、予備に何度も助けられています。ミラーレス全般に言えることですが、ここは割り切って予備を持つのが正解です。

② ファームウェアアップデートで、長く進化し続けている。
Nikonは発売後も定期的にアップデートを提供してくれるので、安心して使い続けられます。特に大型アップデートの「Ver.3.0」では性能が大きく向上し、正直「新しいカメラを1台買ったのでは?」と思うほどの進化を感じました。買ったときよりも、今のほうが確実に良くなっている——この安心感は、高価なカメラを長く使ううえで本当にありがたいところです。

③ 初期不良はあったが、対応は誠実だった。
正直にお伝えすると、購入初期にストラップ取り付け部の不具合がありました。ただ、これは無償できちんと修理してもらえましたし、それ以降は私の使い方の範囲で故障は一切なし。約3年、子ども連れであちこち持ち出して酷使してきましたが、トラブルなく動き続けてくれています。安心して相棒にできるタフさです。

④ AFの精度と、センサーシールドが、日々の撮影を本当に変えた。
いちばん恩恵を感じているのが、この2つです。まずAF。ピントの合った写真の歩留まりが、D750時代とは比べものにならないほど上がりました。特に動き回る子どもを撮るとき、瞳をしっかり捉え続けてくれるので、「またピントが抜けた…」という悔しさがほとんどなくなりました。
そしてセンサーシールド。屋外で複数のレンズを持ち出して交換するとき、以前は風やホコリの影響をいつも気にしていました。電源を切るとセンサーがシャッターで覆われるこの機能のおかげで、その心配が激減し、レンズ交換のストレスから解放されたのは想像以上に大きな変化でした。

 

一緒に購入しておきたいもの

① レンズ(ボディのみ販売のため)

NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

Z8はボディのみの販売です。Zマウントレンズを持っていない場合は、レンズも一緒に用意しましょう。
最初の一本に迷ったら、私も使っている万能ズームNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sがおすすめです。FマウントレンズはマウントアダプターFTZ IIを使えばZ8でも使えるので、資産を活かしながら少しずつ移行できます。

 

▶ レンズ選びは Z8で揃えたレンズ全紹介|使い分けガイド で詳しく解説しています。

 

② 予備バッテリー EN-EL15c

バッテリー EN-EL15c

 

Z8のバッテリーはZ9のEN-EL18dより容量が少ないぶん、撮影可能枚数も控えめです。
1日たっぷり撮る方や動画も撮る方は、予備のEN-EL15cを1〜2個用意しておくと安心です。EN-EL18dと比べてかなり安価なので、コスト面でも助かります。
なお縦位置グリップのパワーバッテリーパックMB-N12もありますが、常時付けて使いたい方は、最初からZ9を選ぶほうが合っているかもしれません。

 

③ 画像モニター保護フィルム

画像モニター保護フィルム

 

高価なカメラを少しでもきれいに使いたいので、私は購入後すぐ貼っています。Z8のモニターはタッチパネルで触れる機会が多いぶん、貼って損はありません。

④ CFexpressカード&カードリーダー

CFexpress(Type B)

カードリーダー

 

SDカードでも撮影はできますが、Z8の連写・動画性能を最大限引き出すならCFexpressカード(Type B)がおすすめです。
注意点が2つ。CFexpressにはType A/B/Cがあり、Z8で使えるのはType Bだけ。そして、モデルや容量によって転送速度が大きく違うので、価格だけで選ぶと「性能を活かせない」ことになりかねません。

容量・速度・耐久性を確認して選んでください。私は転送速度・容量・価格のバランスから、ProGrade Digitalの「COBALT 165GB」を選びました。カードリーダーもCFexpress対応のものが必要です。

 

こんな人におすすめです

約3年使った実感から、Z8が向いているのはこんな方です。
「子どもや動きものを、ピントの不安なく撮りたい」という方。
「D750/D850などの一眼レフから、性能に妥協せず乗り換えたい」という方。
「Z9の性能は欲しいが、大きさ・価格は抑えたい」という方。

家族写真から野鳥・スポーツまで、一台で何でもこなせる“上がり”に近いボディだと感じています。

逆に、「身軽さ最優先」「予算を抑えたい」という方には、より小型のZシリーズやAPS-C機のほうが合う場合もあります。

 

よくある質問

Q. D750からの乗り換えで、いちばん変わるのは?

AFです。被写体検出の精度と速さは別世界で、子どもの撮影の歩留まりが大きく変わります。次点はEVF。撮影結果に近い見え方で、露出の失敗が減ります。

 

Q. SDカードだけで運用できますか?

できます。ただし高速連写や高画質動画ではCFexpress(Type B)が本領です。まずSDで始めて、必要を感じたらCFexpressを足す、という順番でも問題ありません。

 

Q. 発売から時間が経っていますが、今から買っても大丈夫?

ファームウェアアップデートで機能が継続的に強化されており、性能面で不足を感じる場面はほぼありません。価格や後継機の動向は変化するので、購入前に最新情報をご確認ください。

 

まとめ:約3年使っても、買ってよかったと言い切れる一台

Z8は、フラッグシップの性能を現実的なサイズと価格で手にできる、ハイアマチュアにとって理想に近いカメラです。
優秀なAFと美しいEVFは、撮影の失敗を減らし、「撮るのが楽しい」という気持ちを毎回くれます。発売日に悩みながら購入してから約3年——後悔は一度もありません。

これからZ8を検討する方は、レンズ・予備バッテリー・CFexpressまで含めた“システム”で予算を考えるのがおすすめです。当ブログでは、Z8と組み合わせているレンズたちも一本ずつレビューしているので、あわせて参考にしてみてください。

 


※価格・キャンペーンは変動します。購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。
 

 

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