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「撮れたと思ったのに、家で見たらブレていた」——その悔しさ、よく分かります
撮影中は「きれいに撮れた!」と喜んでいたのに、家に帰ってパソコンに移して見てみると、写真がブレまくっていた——。
そんな経験はありませんか。私も数えきれないほど経験があります。
始めた頃よりはずいぶんマシになりましたが、暗い場所や動きの速い被写体など、厳しい条件ではいまでもブレることがあります。
でも、ブレには必ず原因と対策があります。
仕組みを知れば、ブレる確率はぐっと下げられます。
この記事では、ブレの種類と、それぞれの防ぎ方を、初心者の方にも分かりやすくお話しします。
「子どもがいつもブレてしまう」という方は、特に役立つはずです。
▶ なお「ブレているのか、ピントが合っていないのか分からない」という場合は、まず 写真がぼやける原因の見分け方 から読むと近道です。
ブレには2種類ある
ひとくちに「ブレ」と言っても種類があり、よく耳にするのが「手ブレ」と「被写体ブレ」の2つです。
原因がそれぞれ違うので、まずはここを理解することが対策の第一歩になります。
- 手ブレ=シャッターを切っている間に、カメラ本体が動いてしまって起こるブレ。
- 被写体ブレ=シャッターを切っている間に、被写体が動いてしまって起こるブレ。
「カメラが動いたのか、被写体が動いたのか」——どちらが原因かで対策が変わります。順に見ていきましょう。
手ブレの原因と防ぎ方
手ブレは、撮影中にカメラがわずかに動くことで起こります。
「しっかり構えているつもり」でも、ほんの少しの揺れでブレてしまうことがあります。
とくに焦点距離が長い(望遠の)ほど、ブレやすくなるのが特徴です。
防ぐ方法は3つあります。
① シャッタースピードを上げる
手持ち撮影では、目安として「1 ÷ レンズの焦点距離」秒より速いシャッタースピードなら手ブレしにくいと言われています。
たとえば50mmなら1/50秒、90mmなら1/90秒以上が目安です。
「暗くてシャッタースピードを上げられない」というときは、絞りを開ける(F値を小さく)か、ISO感度を上げることで対応します。
ただしISOを上げすぎるとノイズが増えて画質が下がるので、いろいろ試して、ちょうどいいバランスを見つけてください。
▶ そもそも暗い場所でシャッタースピードを稼ぐには、明るいレンズが有利です。F1.8の単焦点でどう変わるかは NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レビュー で詳しく書いています。
② 正しく構える
完全に静止するのはプロでも難しいことですが、構え方を整えるだけでブレは大きく減らせます。
ポイントは2つです。
・右手でグリップを握り、左手でレンズを下から支える。
・脇を締め、カメラを額に当てるようにして、体で固定する。
この2点を意識するだけで、安定感がぐっと増します。
③ 三脚を使う
風景などの動かない被写体(静体撮影)では、三脚が威力を発揮します。
とくに夜景や滝などのスローシャッター撮影では、三脚はほぼ必須です。
ただし、場所によっては三脚禁止のところもあるので、ルールを守って使いましょう。
▶ 持ち運びしやすい三脚を探している方は Peak Design トラベル三脚 レビュー もどうぞ。
被写体ブレの原因と防ぎ方
被写体ブレは、カメラではなく被写体が動くことで起こります。
だから、正しく構えても、三脚を使っても、被写体が動けば防げません。
被写体ブレを防ぐ方法は、基本的にシャッタースピードを上げること一択です。
被写体の動く速さによって必要な速さは変わるので、たくさん撮って自分の感覚を養うのが近道です。
目安として、屋外で動き回る子どもなら1/500秒くらいあれば、あまりブレずに撮れることが多いです。
あくまで参考として、実際に撮りながら調整してみてください。
📷 動く子どもをもっと確実に止めたい方へ
写りの違いを、同じ動きで見比べる
ブレた写真がどう写るのか、どのブレにどう対応すればいいのかを、実例で確認しましょう。
子どもが同じように腕を動かしている様子を、設定を変えて撮影しています。

設定も構えも適切な一枚。
背景も被写体もブレず、動かしている腕までしっかり止まっています。ブレを理解できていれば、こういう写真が撮れます。

シャッタースピードが遅く、構えも適当だったため、全体がブレてしまった手ブレの例です。

手ブレは防げる速さですが、腕の動きに追いつくほどではなかったため、動いている腕だけがブレています。
背景や体が止まっているのに腕だけブレるのが、被写体ブレの特徴です。
背景まで含めて全体がブレていれば手ブレ、止まっているものはくっきりで動いた部分だけブレていれば被写体ブレ——と見分けられます。
原因が分かれば、打つ手も決まります。
▶ 設定を詰めても追いつかないと感じたら、カメラ本体のAF性能も効いてきます。被写体検出AFで子どもの歩留まりがどう変わったかは Nikon Z8 長期使用レビュー に書きました。
まとめ:ブレには必ず原因と対策がある
手ブレをしてしまう場合
- シャッタースピードを、最低でも「1 ÷ 焦点距離」秒まで上げる(足りなければISOを上げる)
- 正しく構える
- 三脚を使う
被写体ブレをしてしまう場合
- シャッタースピードを、被写体の動きに合わせて上げる
これらを押さえるだけで、ブレた写真になる確率は大きく下げられます。
とはいえ、暗い場所など条件によって難易度は変わります。
結局のところ、たくさん撮って自分なりの感覚を養うことが、上達への一番の近道です。
失敗を恐れず、どんどんシャッターを切っていきましょう。
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