撮影の基礎知識

ホワイトバランスとは?写真の色を整える基本を初心者向けに解説

 

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「撮った写真の色が、なんだか違う」と感じたことはありませんか

撮影した写真を見返したとき、「実際の色味と違う」「雰囲気を出したいのに、なかなか出ない」——そう感じたことはないでしょうか。

その色味を整えてくれるのが、今回お話しするホワイトバランスです。

ただ、この色味の調整は、なかなかの曲者でもあります。特に初心者の頃にやりがちなのが、いわゆる“映え”を意識しすぎて、本来の色からかけ離れた調整をしてしまい、かえって違和感のある写真ばかりになってしまうこと。

これは、ホワイトバランスの基本を押さえていないために起こります。せっかく良い構図で撮れても、色味がおかしいと台無しですよね。この記事で基本を理解して、使いこなせるようになりましょう。

 

そもそもホワイトバランスとは?

ホワイトバランスとは、その名のとおり「白」のバランスのこと。白いものが、ちゃんと白く見えるように色を調整する機能です。

「普通に撮れば白は白く写るのでは?」と思うかもしれませんが、実はそう簡単ではありません。
写真を撮るとき、被写体はさまざまな光の色の影響を受けています。日光や街灯がその代表で、同じ日光でも時間帯によって色が違いますし、照明の種類によっても光の色は変わります。

こうした光の影響を受けると、白いものを撮っても、その光の色に染まって写ってしまいます。
夕方なら赤っぽく、蛍光灯なら緑っぽく、というように。それを補正して「白を白く」戻してくれるのが、ホワイトバランスなのです。

 

JPEGとRAW、どちらで撮るかで変わる

ホワイトバランスの調整は、JPEGとRAWのどちらで撮影しているかで少し変わります。

JPEGの場合、撮影時に決めた設定がそのまま反映され、後から大きく変えるのは難しいです。
一方RAWなら、撮影時に設定しても、あとから現像で自由に調整できます。

色味に自信がないうちは、後から直せるRAW(またはRAW+JPEG)で撮っておくと安心です。

 

▶ JPEGとRAWの違いがよく分からない方は 写真のファイル形式 JPEG・RAW・TIFFの違い もあわせてどうぞ。

 

ホワイトバランスの調整方法

調整には、大きく2つの方法があります。

① プリセットから選ぶ。「オート」「太陽光」「電球」「曇天」など、あらかじめ用意された設定から、撮影する光に合うものを選ぶ方法です。手軽で失敗が少なく、まずはここから始めるのがおすすめです。

② マニュアルで微調整する。自分で色味を細かく合わせる方法です。プリセットより正確に追い込めますが、自分の目で確認しながら調整するため、ある程度の経験が必要になります。

 

主なプリセットと、使う場面の目安を表にまとめます。

モード 適した場面・効果
オート(AWB) カメラが自動判断。ほとんどの場面に対応でき、迷ったらまずこれ。
晴天/太陽光 晴れた屋外向け。自然な色合いになる基準的な設定。
曇天 曇り空向け。やや暖かみ(黄色寄り)を足して、寒々しさを補正。
電球 白熱電球の室内向け。電球のオレンジを打ち消し、青寄りに補正。
日陰 日陰や曇天向け。より強く暖色を足す。

ここで出てくる「暖かい色(赤寄り)/冷たい色(青寄り)」という調整は、色温度という考え方が関わっています。色温度については、別の記事で詳しくお話しします。

 

実際にどう変わる? 同じ写真で見比べる

同じ写真で、ホワイトバランスだけを変えるとどう見え方が変わるか見てみましょう。昼間の室内で撮影した同じ一枚を、各モードで比較しています。

【オート】カメラが自動で判断したホワイトバランス。今回の例では、いちばん見た目に近い、自然な色合いになっています。

【電球】白熱電球下の撮影に適したモード。この条件で使うと、全体がかなり青みがかって写ります。

【晴天】晴れた屋外に適したモード。オートと比べると、少し黄色みが加わって見えます。

【曇天】曇り空に適したモード。晴天モードよりもさらに黄色みが強くなり、暖かい印象になります。

【マニュアル調整】自分で調整したもの。感じ方には個人差がありますが、この例ではいちばん「白が白に近い」仕上がりだと感じています。

 

このように、同じ写真でも、ホワイトバランスひとつで印象がガラッと変わります。機種によってはさらに多くのモードがあるので、ぜひいろいろ試してみてください。ちょっとした調整が、写真の印象に大きく効いてくることが伝わるはずです。

 

「雰囲気づくり」にも使える

ホワイトバランスは「白を白く」戻すだけでなく、あえて崩して雰囲気を作ることもできます。
たとえば、夕方の風景や料理を撮るとき、少し暖色寄りにすると、ぬくもりのある雰囲気に。

逆に少し青寄りにすると、朝の清々しさやクールな印象を演出できます。

ただし、これは“基本ができてから”の応用です。次の注意点を意識してください。

 

注意点:自分の「好きな色」に偏りすぎない

人には、それぞれ好きな色合いがあります。よくやってしまいがちなのが、自分の好みに寄せすぎてしまうこと
たとえば暖かい色が好きだからと暖色に振りすぎると、どの写真も赤っぽいものばかりになってしまいます。

私自身も、気を抜くとつい自分の好きな色に調整しすぎてしまうので、いつも意識して直すようにしています。

 

まとめ:まずは「白を白く」

上達への近道は、まず「白いものが、白く見える」ように調整できるようになることです。
何事も、基本を押さえていないと次に進めません。

基本の色合わせができるようになったら、そこから雰囲気に合わせて自分なりのアレンジを加え、作品として仕上げていきましょう。

ホワイトバランスを味方につければ、いつもの写真がぐっと見違えますよ。

 

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