カメラの説明書を開いた瞬間、そっと閉じた経験ありませんか?
「F2.8」「ISO3200」「SS 1/500」「露出補正」「Av」「絞り優先」……。
ミラーレス一眼を買ってワクワクしながら説明書を開いた瞬間、こんな暗号みたいな言葉がズラーッと並んでいて、静かにページを閉じた——なんて経験、ありませんか?
あります。自分がまさにそうでした(笑)。
しかも調べようとネットで検索すると、解説記事がまた難しい。
「絞りとは、レンズの光束を制限する機構で——」なんて書かれても、「いや、まずその"光束"ってなに?」となって、もう一度そっとブラウザを閉じる。
この無限ループです( ;∀;)
でもですね、安心してください。
カメラ用語って、ざっくりとしたイメージさえつかめれば、それだけで十分写真は撮れます。
今回は、過去の自分のような「用語アレルギー」の方に向けて、主要なカメラ用語を可能な限りざっくりと、生活の中にあるもので例えながら解説していきますね♪
その前に知っておいてほしいこと——メーカーごとに名前が違います
カメラ用語でつまずく原因のひとつが、実はこれなんです。
同じ機能なのに、メーカーによって呼び方が微妙に違う。
たとえば「絞り優先モード」。
Nikonでは「A」、Canonでは「Av」、SONYでは「A」と表記されます。シャッター優先モードも、Nikonは「S」なのにCanonは「Tv」だったり。
初心者の頃、これに本当に混乱しました。
「同じカメラの世界なんだから名前くらい統一してよ!」と心底思いましたね(笑)。
でも嘆いていても仕方ないので、「まず自分が使っているメーカーの名称だけ覚える」ことにしました。
自分の場合はNikonだったので、Nikonの呼び方で覚えて、他メーカーの名称は正直いまだにあやふやです(笑)。
これ、すごく大事な考え方だと思っていて。
全メーカーの表記を網羅しようとすると混乱するだけなので、まずは手元にある自分のカメラに書いてある文字から覚えていけば大丈夫ですよ♪
ここだけ押さえればOK!カメラの「超重要キーワード」をざっくり解説
カメラの設定で頻繁に出てくる用語は山ほどありますが、最初に覚えるべきものは実はそんなに多くありません。
ここでは「これだけ知っておけばとりあえず撮れる!」というキーワードを、徹底的に噛み砕いてお伝えしていきます。
絞り(F値)——「背景がボケるかどうか」を決めるダイヤル
カメラの説明でほぼ最初に登場するのがこの「絞り」。
「F1.8」「F4」「F11」みたいな数字で表されます。
これ、超ざっくり言うと「背景をボカすか、全体をくっきり写すかを決める設定」です。
F値が小さい(例:F1.8)→ 背景がとろ〜んとボケる
F値が大きい(例:F11)→ 手前から奥までくっきり写る
カフェのコーヒーの写真で背景がフワーッとボケてるのを見たことありますよね?あれがF値を小さくした状態です。
逆に、雄大な風景を全体くっきり撮りたいならF値を大きくする。
ひとつだけ注意なのが、数字と効果が感覚的に「逆」なこと。
「小さい数字なのにたくさんボケる」のは最初ちょっと混乱しますが、もう理屈抜きで「F値ちっちゃい=ボケでっかい」と語呂で覚えちゃってください( ^ω^ )
シャッタースピード(SS)——「動きを止めるか、流すか」を決める設定
「1/1000」「1/60」「1"」のような数字で表されるのがシャッタースピードです。
ざっくり言うと、「カメラが光を取り込む時間の長さ」のこと。
速い(例:1/1000秒)→ 動いているものがピタッと止まって写る
遅い(例:1/30秒)→ 動いているものがブワーッと流れて写る
走り回る子どもやペットを止めて撮りたいなら速くする。
川の水をシルクのように流して撮りたいなら遅くする。
シャッタースピード次第で同じ被写体がまったく違う印象になるのが面白いところです。
ちなみに「1/1000」は1000分の1秒のこと。
「1"」は1秒間ずっとシャッターが開いているという意味です。
夜景撮影では数秒〜数十秒も開けることがありますよ♪
ISO感度——「暗い場所でも撮れるようにするブースト機能」
「ISO100」「ISO3200」「ISO12800」などと表記されます。
読み方は「イソ」でも「アイエスオー」でもどちらでもOKです。
ざっくり言うと、「カメラの光に対する感度を上げ下げする設定」。
ISO感度を上げる(数字を大きく)→ 暗い場所でも明るく撮れる
ISO感度を下げる(数字を小さく)→ 明るい場所で最も美しく撮れる
暗い室内や夕方の屋外など「光が足りないな…」という場面で頼りになる機能です。
ただし弱点がひとつ。
上げれば上げるほど写真にザラザラとした「粒」が出てしまう。
だから普段は低めにしておいて、暗くて困ったときだけ上げる——これが基本的な使い方になります。
3つの関係は「蛇口の水」で考えると一発で分かる

絞り・シャッタースピード・ISO感度の相関図
さて、この「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つ、それぞれの意味はなんとなく分かった。
でも問題はこの3つがお互いに影響し合っているということ。
ここが最初に一番ややこしく感じるところなんですが、「蛇口からコップに水を溜める」という例えを聞いたとき、すごくイメージしやすくて妙に納得できたんです。
写真を撮る=コップにちょうどいい量の水を溜める、と考えてみてください。
水が足りなければ暗い写真、あふれれば明るすぎる写真になります。
絞り(F値)=蛇口をどれくらい開けるか
大きく開ければ水がドバッと出る(=光がたくさん入る=明るい&背景ボケる)。
ちょっとだけ開ければチョロチョロ(=光が少ない=暗め&全体くっきり)。
シャッタースピード=蛇口を開けている時間
長く開ければ水がたくさん溜まる(=光たっぷり=明るい&動きがブレる)。
一瞬だけ開ければ少しだけ溜まる(=光少なめ=暗め&動きが止まる)。
ISO感度=コップの大きさ
蛇口の開きと時間だけでは足りないとき、コップ側の大きさを変えて少ない水でも「十分溜まった」ことにしてくれる。
ただし上げすぎるとザラつきが出る。
この3つをバランスよく調整して「コップがちょうど満杯」になるようにする——これがカメラの明るさ調整の基本的な考え方です。
蛇口をたくさん開けた(絞りを開放した)なら、時間は短くていい(シャッタースピードを速く)。
逆に蛇口をあまり開けられないなら、時間を長くするかISOでブーストをかける。
一度この「水のイメージ」が頭に入ると、設定を変えたときに何が起きるか感覚的に分かるようになりますよ♪
「段(だん)」って何?最初にぶつかるよく分からない単位
カメラの解説記事を読んでいると「1段明るくする」「2段分のシャッタースピード」のような表現がちょいちょい出てきます。
この「段」という考え方、最初はとにかく分かりにくかったんですよね。
でも超ざっくり言うと、「明るさが2倍になる(または半分になる)ことを"1段"と呼ぶ」だけです。
「1段明るくする」=今の明るさの2倍にする
「1段暗くする」=今の明るさの半分にする
そしてこの「1段」分の変化は、絞り・シャッタースピード・ISO感度のどれを動かしても作ることができます。
たとえば「ISO感度を1段上げた(ISO200→ISO400にした)」ら、同じ明るさを保つために「シャッタースピードを1段速くできる(1/125秒→1/250秒)」——こんなふうに使います。
最初から完璧に理解する必要はないので、「段=明るさが倍 or 半分になる単位なんだな」くらいのふんわりした認識で十分ですよ( ^ω^ )
まだまだある!よく見かける用語をざっくり一言で
ここからは、カメラをいじっているとちょくちょく出てくる用語を、超ざっくり一言ずつで片付けていきます。
「なんだ、それだけのことか」と思ってもらえたら嬉しいです♪
露出(ろしゅつ)
写真の明るさのこと。「露出が高い」=明るい、「露出が低い」=暗い。
「今ちょっと暗いから露出を上げよう」=「写真を明るくしよう」という意味です。
露出補正
カメラが自動で決めた明るさを、自分の好みに微調整する機能。「ちょっと暗いな」と思ったらプラス方向に、明るすぎたらマイナス方向にダイヤルを回すだけ。
オートモードでも使えることが多いので、最初に覚えると一番手軽に写真が変わりますよ。
ホワイトバランス(WB)
写真の「色味」を調整する設定。蛍光灯の下で撮ると青っぽく、夕日の下で撮ると赤っぽくなる、あの色の偏りを補正してくれます。
基本は「オート(AWB)」のままでOK。あえて暖かい色味にしたいときなどに変更します。
RAW(ロウ)
カメラが記録した「生のデータ」のこと。
スマホで言うところの「加工前のすっぴん写真」です。
後から色や明るさを大幅に調整できるのが強み。
JPEG(ジェイペグ)はカメラが自動で仕上げた完成品なので、後から調整できる幅が小さくなります。
AF(オートフォーカス)
カメラが自動でピントを合わせてくれる機能。
ほとんどの場合、シャッターボタンを半押しすると「ピピッ」と音がしてピントが合います。
止まっている被写体にはAF-S(シングル)、動いている被写体にはAF-C(コンティニュアス)を選ぶのが基本です。
焦点距離(しょうてんきょり)
レンズに書いてある「○○mm」の数字のこと。
ざっくり言うと数字が小さい=広く写る(広角)、数字が大きい=遠くを大きく写す(望遠)。
「35mm」は見た目に近い自然な画角、「200mm」はかなり遠くまで寄れるイメージです。
用語が分からなくても、写真は上手くなれる
ここまで読んで、「だいたいのイメージは分かったけど、完璧に理解できたかと言われると…」と感じている方もいると思います。
それで全然OKです!
声を大にして言いたいのは、用語が難しいからと撮影をやめてしまう必要はまったくないということ。
むしろ逆で、とにかくたくさん撮って、「あ、この設定だとこうなるんだ」という違いを体で感じて、またカメラを持って出かける——このサイクルを回しているうちに、用語は自然と身についていきます。
「F値を下げたら背景がボケた!」という体験をした瞬間、「絞り」という言葉が急に自分のものになる感覚、きっと味わえるはずです。
理論から入るんじゃなくて、体験から入って後から理論がついてくる——カメラの学び方は、これが一番楽しいと実感しています♪
ただし「図解」や「解説」はどんどん活用すべき
「まずは撮ろう!」と言っておきながら矛盾するようですが、もうひとつ強く実感していることがあります。
それは、書籍やブログの図解・イラスト付きの解説を見ると、理解のスピードが圧倒的に上がるということ。
たとえば今回の記事でもお伝えした「蛇口と水」の例え話。
文章だけで読むのと、蛇口の開き具合がイラストで描かれているのとでは、腹落ち感がまるで違います。
最初に「絞り」や「シャッタースピード」がよく分からなかったとき、図解入りのブログや書籍を見た瞬間に「ああ、こういうことか!」とスッと入ってきた経験が何度もありました。
だから、「とにかく撮る」と「分かりやすい解説を読む」の両輪で進めるのが最強の学習法だと思っています。
撮影で「?」と思ったことを図解で確認して、また撮りに行く。このループが回り始めたら、もう上達は時間の問題ですよ( ^ω^ )
用語は「友達」になる。焦らず、楽しみながら
カメラ用語は最初、まるで外国語のように感じますよね。
でも、ひとつずつ「ざっくりしたイメージ」をつかんでいけば、少しずつ意味が分かるようになって、気づいたら普通に「今日はF2.8で撮ろうかな」なんて考えている自分がいます。
大切なのは、最初から完璧に覚えようとしないこと。
今日この記事で読んだ内容の半分くらいが「なんとなく分かったかも」と感じられたなら、それでもう十分です。
残りは実際にカメラを触りながら、体が覚えてくれます。
メーカーごとの名称の違いも、最初は自分のカメラに書いてある文字だけ読めればOK。
全部覚えなきゃと思う必要はありません。
用語に振り回されず、まずはカメラを持って外に出て、好きなものにレンズを向けてシャッターを切ってみてください。
「あ、この設定だとこんな写真になるんだ!」
その小さな発見のひとつひとつが、カメラをどんどん楽しくしてくれる最高の教科書になりますよ♪