ロードバイク乗りにとって待ちに待ったGARMINの新製品がついに発売されました。
今回、GARMINのサイコン「EDGE840」を購入しましたので、旧モデルの「EDGE830」との比較と同時に発売された新製品を含めた他モデルとの比較を紹介していきます。
これからGARMINのサイコンを購入しようと考えている方は参考にしてください。
EDGE840について
今回、4年ぶりにモデルチェンジとなったEDGE800シリーズは、「EDGE840」と「EDGE840 Solar」の2モデルが発売されました。
この2モデルの違いは、「EDGE840」はセンサー類が入ったセットモデルのみとなっており、「EDGE840 Solar」は日中使用時にソーラー充電ができるタイプで本体のみでの販売となっています。
EDGE830から進化したポイント
物理ボタンの追加
タッチパネルがメインであったEDGE830では、雨天時に誤作動が起こっていました。
しかし、物理ボタンが追加されたことにより、タッチパネルをOFFにして物理ボタンで操作することが可能になったため操作性が向上されました。
バッテリー駆動時間
EDGE830の20時間でも充分だと感じていましたが、26時間まで駆動時間が延びました。ソーラーモデルでは、さらに6時間も延びるようで、超ロングライドをされる方には嬉しいですね。
ケーブル端子
microUSBからUSB-Cへと変更されています。
個人的には一番嬉しいポイントでした。
ケーブルがUSB-Cになることで、充電時間の短縮やケーブルを統一できたのはめちゃくちゃ便利になりました。
測位精度の向上
今までも測位精度にあまり不満を感じることはありませんでしたが、「GNSSマルチバンド」に対応しました。上位モデルのEDGE1040に搭載されていた機能で、位置情報の精度が向上しています。
内蔵メモリストレージの強化
内蔵メモリストレージの容量が16GBから32GBに増えています。
保存できる地図データが増えるのは嬉しいですが、それによりどのようなメリットがあるのかは今のところわからないですね。
他モデルとの比較
今回の新製品では、「EDGE840/840Solar」と「EDGE540/540Solar」が発売されて、EDGEシリーズとしては5種類ラインナップしております。
各モデルの特徴
各モデルによって、得意・不得意がありますので、自分の使い方に合ったモデルを使いたいですね。
ここでは、それぞれの特徴をご紹介していきますので、ご参考にしていただければと思います。
EDGE1040/1040Solar
全てにおいてトップクラスの機能性を持つハイエンドモデルです。
バッテリーの持ちも最も良く、画面も大きいので見やすさも抜群となっています。
GARMINのサイコンで気になるマウントの耐久性も、他モデルは樹脂製ですがEDGE1040は金属製となっているため安心して使用できるのも魅力的です。
EDGE840/840Solar
EDGE1040に次ぐミドルレンジモデルです。
EDGE830からは、トレーニング機能・ナビ機能共に強化されて、スペックとしては申し分ありません。
また、物理ボタンが追加されて、ケーブル端子もUSB-Cになったことで、使い勝手も大幅に改善されました。
販売モデルが、本体(ソーラー非対応)+センサーセット・本体(ソーラー)のみの2種類しかないため、センサー類を所有している方は、ソーラーモデルを選ばないといけないのが少し気になります。
EDGE540/540Solar
EDGE840と並ぶミドルレンジモデルです。
機能はほぼ同等で大きく違うポイントは、操作がボタンのみ(タッチパネルなし)なことと内蔵メモリストレージが少ない点です。
使用時にボタン操作のみとなるため、操作性が少し悪くなるので、自分の使い方次第でどちらのモデルが良いかを選択する必要があります。
EDGE840と比べると価格が少しお手頃なのと、販売モデルが本体(ソーラー非対応)のみ・本体(ソーラー非対応)+センサーセット・本体(ソーラー)のみの3種類から選ぶことができます。
EDGE Explore2/Power
ツーリングやサイクリングをメインとされている方に向けたナビ特化モデルです。
価格はEDGE540よりも抑えられていますが、ディスプレイはEDGE840/540よりも大きいため、地図の見やすさが売りとなっています。
ただし、トレーニング機能については制限されているため、トレーニングを重視している方は注意が必要です。
EDGE 130 Plus
GARMINのエントリーモデルとなっています。
他のモデルと比較すると低価格に抑えられていますが、その分機能・性能共に制限があります。
ただし、基本的な機能は備わっていますので、初心者の方や初めてサイコンを購入する方にはおすすめできるものとなっています。
レビュー
開封
箱
EDGE840のセットを購入しましたので、早速開封していきます。
箱の大きさは、EDGE830とあまり変わりがありませんでした。
本体
本体については、画面サイズは同じですが、若干本体サイズが大きくなっているようです。
しかし、そんなに変わらないため、言われないと気づかないレベルかと思います。
本体側面(物理ボタン)
大きく変わった点は、右側面に物理ボタンが配置されたことです。
このボタンにより、雨天時や手袋をした状態での操作性が向上しております。
ケーブル端子
個人的に一番嬉しかったポイントです。
ケーブル端子がUSB-Cに変更されたからEDGE830からの乗り換えをしたと言っても過言ではありません。
USB-Cになったことは、ライト類とのケーブルの一元化やモバイルバッテリーで充電することを考えるとめちゃくちゃ便利になると思います。
本体裏面(マウント部分)
こちらはEDGE830からの大きな改善は特にありません。
GARMINのサイコンのマウントは、樹脂製のため、よく破損すると聞きます
個人的には、EDGE1040のような金属製のマウントにして欲しかったのが本音です。
付属品
付属品は、下記のものになります。
- Edge 840
- ハンドルステムマウント
- フラッシュアウトフロントマウント
- スピードセンサー Dual
- ケイデンスセンサー Dual
- HRM-Dual
- ストラップ
- USBケーブル Type-A to Type-C
- クイックスタートマニュアル
こちらも付属品自体はEDGE830とほとんど同じですが、充電ケーブルのみmicroUSBからUSB-Cに変更されています。
その他には、ハートレートセンサーのバンドが少し仕様変更されているように感じました。
センサーセットでは、このセット一式で必要なセンサー類が揃いますので、まだセンサー類をお持ちでない方にはセンサーセットをおすすめします。
同時に購入したもの
個人的に少しでもきれいな状態を保ちたいという思いから、開封後すぐに液晶フィルムとシリコンケースをつけるようにしています。
何もつけていない状態だと、小石等が飛んできたときに傷がつく可能性があります。
また、手袋に固いものが付着したまま触ると傷がつくかもしれません。
考えすぎかもしれませんが、良いお値段する買い物だったので、少しでも長く使うためにもしっかり守るようにすることをおすすめします。
設定
電源を入れると、言語選択画面が出てきますので、「日本語」を選択します。
次に、スマートフォンと接続するために右上の「接続」をタップします。
※このあとスマートフォンと接続するためには、「Garmin Connect Mobileアプリ」が必要となるので、事前にダウンロードしておくとスムーズに設定をすることができます。
QRコードが画面上に出ますので、カメラで読み込むと「Garmin Connect Mobileアプリ」が起動して、スマートフォン上での接続・設定に進みます。
スマートフォン上では、簡単な使い方の紹介の後にセンサー類の接続、必要最低限の設定をすれば使えるようになります。
センサー設置
車体にはケイデンスセンサーとスピードセンサーを設置します。
付属のゴムバンドで設置するのですが、補強の意味で結束バンドを上から巻いています。
使用感
まだ購入後そんなに時間が経っていないので、使い倒すことは出来ていませんが、現時点での使用感をご紹介します。
※今まで使用していたEDGE830との比較になります。
良かった点
・地図画面が見やすい。
・ラウンドトリップコース(ルートを作成してくれる機能)の待ち時間が短縮されている。
実際に走行してみると、ナビを使用している地図画面がEDGE830よりも見やすい表示に変更されており、快適なライドができました。
さらに、性能アップのおかげか、ルート作成機能の待ち時間がかなり短縮されているように感じました。
いざライドに行こうとしているときに、サクッとルートを作成してくれるとストレスなく走り出せるので良かったです。
悪かった点
・電源が落ちるときがある。
・日本語での表示がおかしいときがある。
使用していると突然電源が落ちたり、日本語表記がおかしい部分がありました。
これらはどちらも発売開始直後なので、仕方ない部分があるのかもしれません。
システムアップデートにて改善してもらえると思いますので、気長に待っておきます。
まとめ
今回、新発売された「EDGE840」を紹介させていただきました。
個人的には、「EDGE830」で不満に感じていた点が改善されていたので、非常に使い勝手の良いものになってくれたと感じました。
サイコンは、使う人によって求めている機能が変わってきますので、ご自身が求めている機能を検討して、各モデルを比較した上でご購入されることおすすめします。